こんにちは！大阪でパッケージをつくっている会社、川田紙工です！
第2回パケ学はキャラメル箱特集です！

比較的軽い物を入れるのに適しており、例えば、医薬品、化粧品、美容などの生活雑貨、食品やお菓子（スイーツ）などをいれるパッケージとして使用されています。

軽い物以外にも形状を工夫することで重い物、工業製品を入れることもできます。
今回はキャラメル箱（サック箱）の使用例を5点ご紹介したいと思います。

箱を自立させる形状

特徴：展示用の空箱や、サンプル箱、商品パッケージなどを安定して自立、展示させることができます。

使用例：医薬品や化粧品の空箱、サンプル箱や生活雑貨などのパッケージ。

底面の二辺に図のような切り込みを入れることで凹凸ができます。
これによりパッケージが安定して倒れにくくなります。

工業製品を入れるための形状

特徴：釘やビスなど小さな工業製品など鋭利なものを箱に入れる時や箱の底が破れる可能性がある時に使用する形状です。

使用例：釘やビス、ネジなどの工業製品の箱。

底が二重になることで強度が上がり、底の破れ防止になります。
箱を開けると底が上の画像のようになっています。

訴求力の高い形状

特徴：本のようにページをめくることができるため（本のように見えるため）ブック型と呼ばれます。
商品をもっと効果的にアピールしたい、手に取ってもらいやすくしたい、そのための訴求面積を広くした形状になっています。
また、ヘッダー部分に穴を開けることで商品を吊下げることもできます。上の画像は実際にパッケージを吊下げたイメージ画像です。

使用例：生活雑貨、美容やコスメ商品などのパッケージ。

図のように一面を増やすことで訴求面を増やすことができます。
底面に図のような切り込みがあるので自立させることもでき、店頭での展示販売方法の選択肢を増やすことが
できます。

多角形の箱

特徴：角を凹ませることで多角形の箱になり、周りと差をつけたい、変化を出したい、目立たせたいなどパッケージの見せ方を工夫した形状ができます。

使用例：お菓子や食品、雑貨などのパッケージ。

側面部分の上下部分を中に押し込むように組み立てることで角を
凹ませることができ、多角形になります。

紙質と形状を活かした化粧箱の表現方法

特徴：台形型の箱になることを活かし、紙を黄金に見える蒸着紙にすることによって金塊風（金の延べ棒）のような化粧箱ができます。商品を豪華に見せたい、金塊風な化粧箱にしたい時におすすめな表現方法です。
使用例：お菓子や雑貨、ノベルティ用に。

フタ部分が台形になっているため、捨て罫という製函時には必要ですが、箱としては本来、不必要になる罫線を
入れることによりできあがります。

いかがでしたでしょうか。

キャラメル箱（サック箱）の使用例を5点ほど業界、使用する状況、場面ごとにご紹介いたしましたが、今回ご
紹介したのはたくさんある形状のうちのほんの一例です。

使用する場面によって箱の形状を少し工夫すると展示しやすくなったり、周りと差をつけるパッケージの形状や
方法はまだまだあります。

前回、箱の形状は中に入れるもののサイズ、重量や箱をどう魅せたいか、表現したいかで形状が変わると
お伝しましたが、台形の金塊を模した化粧箱のように紙の種類によっても様々な魅せ方、表現の仕方ができます。

こんな場面で、商品をこう魅せたい、展示・販売したい、ざらざらした紙で、こんなテクスチャの入った紙でこ
んなパッケージにしたい、この商品を入れる箱をつくってほしいなど、お客様の様々なご要望、お悩みをカタ
チにいたします。
お問い合わせフォーム、またはお電話でご相談ください。

よろしくお願いいたします！

次回はジゴク底箱を応用した化粧箱についてご紹介いたします！