2024/11/01
ブログ
こんにちは!
「オモイ」を「カタチ」にするパッケージ会社 川田紙工です。
今回は、パッケージを設計していく中で意識して取り組んでいることを紹介していきます。
紙のパッケージは紙質・紙厚など、わずかな違いでうまく組み立てられなかったりします。
そのため様々なことに気にかけて製作していく必要があります。
まずは商品に合わせて、パッケージのサイズや形状を決めていきます。また、エアクッション(プチプチ)やゲス(仕切り)などの緩衝材がある場合は、そのことも考慮したうえで作成していきます。
設計する際に特に注意していることが、紙の厚さを計算に入れておかないといけないということです。例えば、薄い紙(0.35mm厚)の場合、蓋の差し込み部分が広くなり、蓋が浮いてしまいうまく閉まらなくなったり、逆に厚い紙(0.6mm厚)だと、そもそも差し込みの中に入れられず閉まらないという事態になってしまいます。このばあいの適正である0.48mm厚だと、しっかりとかみ合います。下記の画像で詳しく説明しています。
紙厚が薄い場合(0.35mm)1mmの隙間 紙厚が厚い場合(0.6mm)0.5mmの隙間
薄い紙(0.35mm)だと閉まるが蓋が浮いてしまう 紙が厚い(0.6mm)場合は蓋が閉まらない
適性の厚み(0.48mm)の紙だとしっかり入る
このように0.25mmの紙厚の違いだけでも不具合が起こってしまうのでとても注意が必要です。
さらに、表面加工の影響で、紙が伸縮してしまったりするケースもあります。例えば、PP貼というものがありますが、フィルムが紙を引っ張るため、若干寸法が変わってしまう可能性があります。
これまで紹介してきたことだけでなく気を付ける点は他にもあります。まずは、お客様のイメージされているものを作り、より喜んでいただけるものを+αすることを心がけています。
最後に、普段の生活を送る中で身の回りにあるパッケージを見ていくことで提案の幅が広がっていくので日常でも意識し、すぐに実践につなげられるようにしています。